先週、NHKアニメ『風の少女エミリー』が最終回を迎えました。毎回きっちり観ていたわけではありませんが、観た範囲での感想を書いておきます。
初めのうちは、予想よりもていねいに原作を追っているので、かなりいい感じかなと思っていました。だけど、『かわいいエミリー』の一番大事な箇所を飛ばしてしまいましたし、後半は三部作をすべて盛り込もうとしてはしょりすぎていました。あれではエミリー・シリーズとはとうてい言えません。
特に最終回は、ありきたりなロマンスに終わってしまい、とても残念です。エミリーとテディの関係は、あんなに単純ではありません。どこか神秘的なところもある、とてもドラマチックなお話なのです。口笛の意味、伝わりましたか? 琴座のヴェガのお話も出てきませんでしたし。イルゼやペリーも、もっと絡んでくるんです。
何より残念なのは、最終回でディーンがこっけいな役割を担わされたことです。エミリーにとってディーンは、とても大きな意味を持つ人物です。対象年齢を考えるとディーンの位置が難しいのは推測できますが、それならば、また、別の扱いようがあったのではないかという気がします。
できれば、エミリー・シリーズは原書で読んでいただきたいですね。せめて村岡花子さん訳で、ほんとうのエミリーに会ってほしいと思います。
2007年10月02日
2007年09月07日
気になる本
『北欧流スローライフコーチング』ランディ・ノイス著
阿部としみ監修/椿正晴訳 主婦の友社 1575円
感情を使いこなす8つのワーク 自分を知るためのツール(付録)
『病をよせつけない心と身体をつくる』
クリステル・ナニ著 菅靖彦訳
草思社 1470円
エネルギーの波動と病気 エネルギーを滞らせる思考、感情
朝日新聞夕刊広告特集より
阿部としみ監修/椿正晴訳 主婦の友社 1575円
感情を使いこなす8つのワーク 自分を知るためのツール(付録)
『病をよせつけない心と身体をつくる』
クリステル・ナニ著 菅靖彦訳
草思社 1470円
エネルギーの波動と病気 エネルギーを滞らせる思考、感情
朝日新聞夕刊広告特集より
2007年06月06日
ディーン・プリースト
"EMILY OF NEW MOON" L.M.Montgomery
ぼちぼち読んでいましたが、ようやく300頁まできました。残りは40頁ほど。今夜中に読了できそうです。
久しぶりに読み返してみて、やはり、わたしはアン・シリーズよりエミリー・シリーズの方が好きだなと実感しています。シリーズとしてはアンよりずっとまとまっていますし、伏線の張り方や小道具の使い方もうまいですね。
どちらかというと淡々と綴られている物語ですが、ディーン・プリーストが登場したあたりからぐっと進んでいく感じがします。このディーンという男には、独特のアクの強さがあります。他の物語には出てこないタイプじゃないかな。36歳の独身男が旧友の娘である12歳の少女に恋した瞬間の描写が秀逸です。男の教養の深さ、偏屈さだけでなく、少女に向ける視線の粘っこさまで伝わってきます。someday、yetが巧みに使用されているのも効果を上げています。
ディーンは、大人同士として見た場合には興味深い人物ですが、親としては娘に近づいてもらいたくないタイプです。カーペンター先生が登場すると、一気に読みたくなってきます。カーペンター先生、大好きなんです。今でも心の師と慕っております。
アニメは全く原作通りではありませんが、雰囲気はよく出ていると思います。次回はいよいよカーペンター先生登場とのこと。楽しみです。
ぼちぼち読んでいましたが、ようやく300頁まできました。残りは40頁ほど。今夜中に読了できそうです。
久しぶりに読み返してみて、やはり、わたしはアン・シリーズよりエミリー・シリーズの方が好きだなと実感しています。シリーズとしてはアンよりずっとまとまっていますし、伏線の張り方や小道具の使い方もうまいですね。
どちらかというと淡々と綴られている物語ですが、ディーン・プリーストが登場したあたりからぐっと進んでいく感じがします。このディーンという男には、独特のアクの強さがあります。他の物語には出てこないタイプじゃないかな。36歳の独身男が旧友の娘である12歳の少女に恋した瞬間の描写が秀逸です。男の教養の深さ、偏屈さだけでなく、少女に向ける視線の粘っこさまで伝わってきます。someday、yetが巧みに使用されているのも効果を上げています。
ディーンは、大人同士として見た場合には興味深い人物ですが、親としては娘に近づいてもらいたくないタイプです。カーペンター先生が登場すると、一気に読みたくなってきます。カーペンター先生、大好きなんです。今でも心の師と慕っております。
アニメは全く原作通りではありませんが、雰囲気はよく出ていると思います。次回はいよいよカーペンター先生登場とのこと。楽しみです。
2007年03月08日
がばいばあちゃん
少し前にテレビで『がばいばあちゃん』の心に残る言葉ランキング(だったか?)を放送していた。見ていると、"ANNE OF GREEN GABLES"のAnneがそのまま年とったら、こんなおばあちゃんになってたんじゃないかと思った。夢を忘れないこととか、想像することの大切さとか。
相手に気づかれない優しさ、これはモンゴメリのある短編にとても美しく描かれている。
いつの時代も大切なものは変わらないのだろう。
相手に気づかれない優しさ、これはモンゴメリのある短編にとても美しく描かれている。
いつの時代も大切なものは変わらないのだろう。
2007年02月01日
気持ちがかさかさしたときに
気持ちがかさかさしたときには、この本が読みたくなる。


2006年12月07日
『あなたの犬は幸せですか』シーザー・ミラン、メリッサ・ジョー・ペルティエ
『あなたの犬は幸せですか』シーザー・ミラン、メリッサ・ジョー・ペルティエ 片山奈緒美訳 講談社 ISBN: 4062137291
犬とともに育ち、だれよりも犬を知るドッグ・トレーナー、シーザー・ミランが、どうすれば犬たちともっと幸せに暮らせるか、深い絆を結べるのかについて、ヒントを与えてくれます。
この本で、シーザーは、アメリカでもっとも満ち足りて情緒的に安定している犬はホームレスの人々と暮らす犬ではないかと語っています。
少し前、山ほど空き缶を積んで走る自転車の傍らを疾走する犬を見ました。きっと、このおじさんと一緒に暮らしている犬なのでしょう。リードもないのに、犬は自転車に遅れまいと一生懸命ついて走っていました。その姿を見ていると、なんだか胸がいっぱいになってしまいました。人と犬との絆を目の当たりにしたからかもしれません。
シーザーは「問題行動」を起こして保護施設に追いやられた犬たちについて語っています。戦う道具として育てられ、役に立たなくなると捨てられる闘犬たち――戦うことしか知らずに育った犬たちは容赦なく人間を襲います。
問題行動を起こすのは、人間たちがそうするよう仕向けてきたからです。犬を愛しているつもりでも、犬がどういう動物であるか知らなかったために、問題行動を助長する結果になることもよくあります。愛しているから甘やかすのではなく、本当の意味で犬が求めているものを与えなければなりません。犬が求めるもの、それは規律、すなわちルールと境界と制限です。
群れ社会で生きる犬に、序列は欠かせません。犬と幸せに暮らすには、飼い主こそがリーダーであるとはっきりわからせなければなりません。リーダーであるためには、24時間365日、穏やかで毅然としたエネルギーを保持していなければなりません。犬はいつも頼れるリーダーに従いたいと願っているのです。
犬と暮らすにはそれだけ覚悟が必要です。リーダーであるのは、ほんとうに大変な仕事です。だけど、犬との暮らしはそれ以上に与えられるものも多いと思うのです。犬が与えてくれる喜びは何にも代え難いものであり、わたしたちの暮らしを豊かに彩ってくれるのです。
犬と人との関係を考えると、人と人との関係にも思いを及ばさずにいられません。犬と暮らすことで、人は社会のあり方を学ぶのだろうと思います。
犬好きさんだけでなく、この社会に生きるすべての方に読んでいただきたい本です。
アメリカのナショナル・ジオグラフィック・チャンネルで放映されているシーザー・ミランの人気番組〈The Dog Wisperer with Cesar Millan〉が、『さすらいのドッグトレーナー』という邦題で2007年1月からNHK−BS2で放映されます。シーザー・ミランの奇跡の技をぜひごらんいただきたいと思います。
2006年11月18日
"WINTER SOLSTICE"読書会のご案内へのお返事
また、コメントの投稿を受け付けてもらえなくなっているので、(再構築したのですが)、記事の形でお返事させていただきますね。
ribbonさん、いらっしゃいませ〜。
"WINTER SOLSTICE"、これはやっぱり12月に読みたい本ですよね。長編だけど、物語の世界に入り込めたら、一気にいっちゃうと思います。ページ数は"COMING HOME"の半分しかありませんしね(^^)
のんびり楽しんでまいりましょう。
ribbonさん、いらっしゃいませ〜。
"WINTER SOLSTICE"、これはやっぱり12月に読みたい本ですよね。長編だけど、物語の世界に入り込めたら、一気にいっちゃうと思います。ページ数は"COMING HOME"の半分しかありませんしね(^^)
のんびり楽しんでまいりましょう。
2006年11月17日
"WINTER SOLSTICE"読書会のご案内
クリフPB倶楽部にて、12月1日より"WINTER SOLSTICE" by Rosamunde Pilcherの読書会を開催します。
クリスマスを迎えようとする厳寒のスコットランドの古い家に、見えない糸に導かれるかのように5人の男女が集います。世代も境遇も異なるものの、ともに心に傷をおった人々が、ためらいながら寄り添っていきます。これまで読んだピルチャーの作品の中で一番好きな物語です。
500ページちょっとある長編ですが、長さを感じさせません。作品の中に入り込むとあっという間に読んでしまいます。クリスマスを迎える季節にぜひ読んでいただきたい作品です。
今からわくわくしています
クリスマスを迎えようとする厳寒のスコットランドの古い家に、見えない糸に導かれるかのように5人の男女が集います。世代も境遇も異なるものの、ともに心に傷をおった人々が、ためらいながら寄り添っていきます。これまで読んだピルチャーの作品の中で一番好きな物語です。
500ページちょっとある長編ですが、長さを感じさせません。作品の中に入り込むとあっという間に読んでしまいます。クリスマスを迎える季節にぜひ読んでいただきたい作品です。
今からわくわくしています
2006年10月28日
本のリサイクルまつり
最寄りの図書館で本のリサイクルまつりが開催されたので行ってみた。おひとりさま10冊まで持ち帰れますとのことだったが、予想より人出が少なかったためか、「何冊でもご自由に」、「よろしければ箱ごとどうぞ」とアナウンスしていたので、心おきなく袋に詰め込んだ。帰宅して数えると28冊! これでも選びに選び抜いたつもりなのだけど。
ピーター・ラヴゼイ6冊にシャーロット・アームストロング『毒薬の小壜』、エラリー・クイーン『日本庭園の秘密』、ガストン・ルルー『オペラ座の怪人』、アシモフ他編『クリスマス12のミステリー』(ドロシー・L・セイヤーズ、エドワード・D・ホック等の作品が収録されている)、『いぬはミステリー』(こちらにはエドワード・D・ホックのレオポルド警部ものが収録されている)、ハインライン『夏への扉』、ブラッドベリ『二人がここにいる不思議』。 小川洋子『博士の愛した数式』、大平光代『だから、あなたも生きぬいて』。塩野七生『サロメの乳母の話』、井村君江『ケルト妖精学』、トマス・ブルフィンチ『新訳 アーサー王物語』。司馬遼太郎『功名が辻(一)』(テレビタイアップ版?)、『豊臣家の人々』。『辰濃和男の天声人語「自然編」』、この方の書かれたものに格調高さを感じる。モンゴメリ『アンの青春』(昔、阪急百貨店にて200円で購入した本がすっかり黄ばんでいたので交換)、『アンの友達』、オルコット『続若草物語(上巻)』。他数冊。
司馬遼太郎の本はぐんぐんが早速読んでいる。わたしも、折を見て読んでいこうと思っている。
ピーター・ラヴゼイ6冊にシャーロット・アームストロング『毒薬の小壜』、エラリー・クイーン『日本庭園の秘密』、ガストン・ルルー『オペラ座の怪人』、アシモフ他編『クリスマス12のミステリー』(ドロシー・L・セイヤーズ、エドワード・D・ホック等の作品が収録されている)、『いぬはミステリー』(こちらにはエドワード・D・ホックのレオポルド警部ものが収録されている)、ハインライン『夏への扉』、ブラッドベリ『二人がここにいる不思議』。 小川洋子『博士の愛した数式』、大平光代『だから、あなたも生きぬいて』。塩野七生『サロメの乳母の話』、井村君江『ケルト妖精学』、トマス・ブルフィンチ『新訳 アーサー王物語』。司馬遼太郎『功名が辻(一)』(テレビタイアップ版?)、『豊臣家の人々』。『辰濃和男の天声人語「自然編」』、この方の書かれたものに格調高さを感じる。モンゴメリ『アンの青春』(昔、阪急百貨店にて200円で購入した本がすっかり黄ばんでいたので交換)、『アンの友達』、オルコット『続若草物語(上巻)』。他数冊。
司馬遼太郎の本はぐんぐんが早速読んでいる。わたしも、折を見て読んでいこうと思っている。
2006年10月12日
ピアノ・ソナタ
S・J・ローザン『ピアノ・ソナタ』に出てくるシューベルトのピアノ・ソナタ変ロ長調をウェブで探して聞いてみた。ビルの好きなリチャード・グールドでもなく、解説に書かれているアルフレッド・ブレンデルでもない。
何という激しさなのだろう。激情的で、それでいて繊細で叙情にあふれ、心を揺さぶる。魂がわしづかみにされるような感覚を覚える。頭がくらくらして、ほかのことが考えられない。
なんて男なのだろう、ビル・スミスという男は!
『ピアノ・ソナタ』にはほかにも、ブラームスのピアノ五重奏やリストのメフィスト・ワルツ2番、シューマンの交響的練習曲など、いくつか曲名が挙げられている。どれもピンとこないものばかりだが、聞いてみたいと思う。聞かなければならないような気がする。
何という激しさなのだろう。激情的で、それでいて繊細で叙情にあふれ、心を揺さぶる。魂がわしづかみにされるような感覚を覚える。頭がくらくらして、ほかのことが考えられない。
なんて男なのだろう、ビル・スミスという男は!
『ピアノ・ソナタ』にはほかにも、ブラームスのピアノ五重奏やリストのメフィスト・ワルツ2番、シューマンの交響的練習曲など、いくつか曲名が挙げられている。どれもピンとこないものばかりだが、聞いてみたいと思う。聞かなければならないような気がする。
2006年10月06日
気になる本
『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』早川書房
2006年10月6日発売 四六判ソフトカバー 定価1500円
2006年10月6日発売 四六判ソフトカバー 定価1500円
ジョージ・P・ペレケーノス
『ドラマ・シティ』ジョージ・P・ペレケーノス読了。
刑務所出所後、動物虐待監視官となったロレンゾと彼を見守る仮釈放監察官レイチェル・ロペス、そしてロレンゾに引き取られた雑種の犬ジャスミン。ワシントンDCを舞台に描かれる犯罪と更正の物語。殺伐とした場面もあるけど、なぜかじーんと熱いものがこみ上げてくる。
犬が出てくるときいて読んでみた作品。つらくなるところもあるが、犬たちの一途なまなざしに救われる。アメリカでピットブルやロットワイラーがどのように扱われているかについて、改めて考えさせられた。
『ミステリ・マガジン』に掲載されていた短編「ストリング・ミュージック」に出てくるルーズヴェルト高校も登場する。ファンにとってはおなじみの光景なのかな?
ペレケーノスの作品は、今のところ、『ミステリ・マガジン』に掲載されていた短編と『ドラマ・シティ』しか読んでいないが、とても惹かれる作家である。ほかの作品も読んでみたい。
ジョージ・P・ペレケーノス ハヤカワ・ミステリ文庫
〈探偵ニック・ステファノス・シリーズ〉
『友と別れた冬』
〈ワシントン・サーガ〉
『俺たちの日』
『愚か者の誇り』
『明日への契り』
『生への帰還』
〈デレク・ストレンジ・シリーズ〉
『曇りなき正義』
『終わりなき孤独』
『魂よ眠れ』
『野獣よ牙を研げ』
『ドラマ・シティ』
刑務所出所後、動物虐待監視官となったロレンゾと彼を見守る仮釈放監察官レイチェル・ロペス、そしてロレンゾに引き取られた雑種の犬ジャスミン。ワシントンDCを舞台に描かれる犯罪と更正の物語。殺伐とした場面もあるけど、なぜかじーんと熱いものがこみ上げてくる。
犬が出てくるときいて読んでみた作品。つらくなるところもあるが、犬たちの一途なまなざしに救われる。アメリカでピットブルやロットワイラーがどのように扱われているかについて、改めて考えさせられた。
『ミステリ・マガジン』に掲載されていた短編「ストリング・ミュージック」に出てくるルーズヴェルト高校も登場する。ファンにとってはおなじみの光景なのかな?
ペレケーノスの作品は、今のところ、『ミステリ・マガジン』に掲載されていた短編と『ドラマ・シティ』しか読んでいないが、とても惹かれる作家である。ほかの作品も読んでみたい。
ジョージ・P・ペレケーノス ハヤカワ・ミステリ文庫
〈探偵ニック・ステファノス・シリーズ〉
『友と別れた冬』
〈ワシントン・サーガ〉
『俺たちの日』
『愚か者の誇り』
『明日への契り』
『生への帰還』
〈デレク・ストレンジ・シリーズ〉
『曇りなき正義』
『終わりなき孤独』
『魂よ眠れ』
『野獣よ牙を研げ』
『ドラマ・シティ』
2006年07月11日
2006上半期 ベスト5
〈ミステリ〉翻訳書
『天使の鬱屈』 アンドリュー・テイラー 新刊
『アイルランドの柩』 エリン・ハート 新刊
『ナイン・テイラーズ』 ドロシー・L・セイヤーズ
『喪失』 カーリン・アルヴテーゲン
『ぬきさしならない依頼』 ロバート・クレイス
〈ミステリ〉原書
"MURPHY'S LAW" Rhys Bowen
"JUPITER'S BONES" Faye Kellerman
"HIDE YOUR EYES" Alison Gaylin
〈その他〉
『時の旅人』 アリソン・アトリー
『八十四歳。英語、イギリス、ひとり旅』 清川妙
"GIFTS FROM THE SEA" Natalie Kinsey-Warnock
上半期のベスト5を選ぶにあたって、改めて読書記録を見てみた。1、2月に読んだ本は既に記憶の彼方にある。自分の書いたレビューを読み返して、ようやくベスト5を選ぶことができた。
ミステリ以外はほとんど読んでいない。ミステリの翻訳書は、ほかにもエリザベス・フェラーズ、バーバラ・ヴァイン、フランセス・ファイフィールド、エドワード・D・ホック、ローラ・チャイルズなどできればベスト5に入れたかったが涙をのんで切ってしまった作家も少なくない。新刊があまり読めていないのが心残りである。
フーダの原書マラソンに参加していることだし、ミステリの原書は下半期もどんどん読んでいこうと思っている。できれば、ミステリ以外の原書ももっと読めるといいのだけど。
『天使の鬱屈』 アンドリュー・テイラー 新刊
『アイルランドの柩』 エリン・ハート 新刊
『ナイン・テイラーズ』 ドロシー・L・セイヤーズ
『喪失』 カーリン・アルヴテーゲン
『ぬきさしならない依頼』 ロバート・クレイス
〈ミステリ〉原書
"MURPHY'S LAW" Rhys Bowen
"JUPITER'S BONES" Faye Kellerman
"HIDE YOUR EYES" Alison Gaylin
〈その他〉
『時の旅人』 アリソン・アトリー
『八十四歳。英語、イギリス、ひとり旅』 清川妙
"GIFTS FROM THE SEA" Natalie Kinsey-Warnock
上半期のベスト5を選ぶにあたって、改めて読書記録を見てみた。1、2月に読んだ本は既に記憶の彼方にある。自分の書いたレビューを読み返して、ようやくベスト5を選ぶことができた。
ミステリ以外はほとんど読んでいない。ミステリの翻訳書は、ほかにもエリザベス・フェラーズ、バーバラ・ヴァイン、フランセス・ファイフィールド、エドワード・D・ホック、ローラ・チャイルズなどできればベスト5に入れたかったが涙をのんで切ってしまった作家も少なくない。新刊があまり読めていないのが心残りである。
フーダの原書マラソンに参加していることだし、ミステリの原書は下半期もどんどん読んでいこうと思っている。できれば、ミステリ以外の原書ももっと読めるといいのだけど。
2006年07月05日
気になる本
『カレンの眠る日』アマンダ・エア・ウォード著 務台夏子訳 新潮文庫 740円
幼い患者を亡くした女医と死刑執行を控えた女囚、そして彼女に夫を殺された女。3人の人生が交錯する。
『永遠の沈黙』マイクル・ペイデン&リンダ・ケニー 藤田香澄訳 ハヤカワ文庫 714円
美人弁護士と超優秀な検屍官が難事件に挑む!
『歌うネアンデルタール』スティーヴン・ミズン 熊谷淳子訳 早川書房 2310円
ネアンデルタール人は歌ったのだろうか?
『ウィンディ・ストリート』サラ・パレツキー 山本やよい訳 早川書房 2310円
ヴィク・シリーズ最新作。
『ルイーザ・メイとソローさんのフルート』J・ダンラップ&M・ロルビエッキ作 M・アゼリアン絵 長田弘訳 BL出版 税抜き1400円
フルートを吹くソローさんと出会った少女ルイーザ・メイは……。オルコットの伝記的物語。
幼い患者を亡くした女医と死刑執行を控えた女囚、そして彼女に夫を殺された女。3人の人生が交錯する。
『永遠の沈黙』マイクル・ペイデン&リンダ・ケニー 藤田香澄訳 ハヤカワ文庫 714円
美人弁護士と超優秀な検屍官が難事件に挑む!
『歌うネアンデルタール』スティーヴン・ミズン 熊谷淳子訳 早川書房 2310円
ネアンデルタール人は歌ったのだろうか?
『ウィンディ・ストリート』サラ・パレツキー 山本やよい訳 早川書房 2310円
ヴィク・シリーズ最新作。
『ルイーザ・メイとソローさんのフルート』J・ダンラップ&M・ロルビエッキ作 M・アゼリアン絵 長田弘訳 BL出版 税抜き1400円
フルートを吹くソローさんと出会った少女ルイーザ・メイは……。オルコットの伝記的物語。
2006年06月27日
"COMING HOME"読書会のご案内
クリフPB倶楽部で、ピルチャー読書会を開催することになりました。
まずは"COMING HOME"を読んでいきます。第2次世界大戦を背景に、少女ジュディスがひとりの女性へと成長する姿が、描かれています。
1000ページ近い長篇なので、じっくりと読んでいきたいと思っています。
7月1日から始める予定ですが、長篇ですのでそれぞれのペースで読んでいただければいいなと思っています。
ピルチャーの世界を楽しんでまいりましょう。
まずは"COMING HOME"を読んでいきます。第2次世界大戦を背景に、少女ジュディスがひとりの女性へと成長する姿が、描かれています。
1000ページ近い長篇なので、じっくりと読んでいきたいと思っています。
7月1日から始める予定ですが、長篇ですのでそれぞれのペースで読んでいただければいいなと思っています。
ピルチャーの世界を楽しんでまいりましょう。
2006年06月26日
人生航路を支える燃料となる本
2006年6月25日朝日新聞読書欄「たいせつな本」に森村誠一氏がロマン・ローラン『ジャン・クリストフ』について「この作品は、特に人生の仕込み期間の学生時代に読んでおくと、人生航路を支える極めてオクタン値の高い燃料となる」と書かれている。この記事を読んで思い浮かべたのは、同じくロマン・ローラン『魅せられたる魂』である。
高校生だったわたしには、アンネットの生き方は夜空を照らす篝火のように思われた。書かれている内容は当時のわたしには難解で、途中で挫折した覚えがある。しっかり読み込んでいれば、もしかしたら違った人生を歩んでいたかもしれない。
今読んでみたら何を感じるだろう。アンネットは、息子マルクは、そしてその母子関係は、今のわたしの目にどう映るのだろう。
いつかきっと、アンネットに会いに行こう。
高校生だったわたしには、アンネットの生き方は夜空を照らす篝火のように思われた。書かれている内容は当時のわたしには難解で、途中で挫折した覚えがある。しっかり読み込んでいれば、もしかしたら違った人生を歩んでいたかもしれない。
今読んでみたら何を感じるだろう。アンネットは、息子マルクは、そしてその母子関係は、今のわたしの目にどう映るのだろう。
いつかきっと、アンネットに会いに行こう。
2006年05月30日
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』J・K・ローリング 松岡祐子訳 静山社
※ハリポタ離れが書いた感想ですので、ファンの方はそっと目をそらしてやってください。
ハリー・ポッター第6巻。第5巻があまりにストレスのかかる作品だったので、今回は原書で追いかける気になれないまま、娘のために買った訳書で読んだ。だが、ハリポタ離れを実感した結果となった。
5巻で「ファンタジーともヤングアダルトともつかない中途半端なものになってしまった」という感想を抱いたが、6巻は最終巻に向けてのつなぎかという感じがする。3分の2は学園ラブコメなので、このジャンルが好きな方なら入り込めるだろうけど、わたしにとっては相性の悪いジャンルであり、楽しめなかった。授業やクィディッチのネタが尽きたからラブコメかと、意地悪な見方をしてしまった。少しずつ謎が明かされるのはおもしろかったが、盛り上がりや見せ場に欠けるような気がする。
ロンやハーマイオニーの活躍がほとんどないのも物足りない。ロンはダメ男にしか見えない。突如スーパーヒロインと化したジニーにいいことろを全部持っていかれたみたいだ。ジニーも嫌いではないのだけど、これではハリーとともに戦ってきたロンとハーマイオニーの立場がない。
5巻に比べて読みやすかったが、上巻を読み終え下巻を読み始めたとき、ふと、これってファンタジー風学園小説ミステリ風味じゃないかと感じて力が抜けた。正直言ってこのまま続くと時間の無駄じゃないかとさえ思った。そう言いつつも「ホークラックス」の話題が出始めた第23章からおもしろくなり始め、第26章洞窟からは一気だった。あの人が亡くなってから葬儀に至る場面では泣いてしまったことを白状しておこう。
原書を読むことへの新たな扉を開いてくれたシリーズだけど、残念ながら現在は否定的な意見しか持てない。なぜ大事な人を次々死なせていくのかがわたしには納得できない、そうする必然性があるとは思えないのだ。物語を展開させていくために大事な人物を死なせていくというのは小説としては禁じ手ではないだろうか。読者を泣かせるための最も安易な方法だからだ。おまけにそれが販売戦略にも利用されているように思えていやな感じがする。乗せられている自分が愚かに思える。
4巻以降、作品としてのバランスの悪さが目につく。4巻はクィディッチ・ワールドカップ、3校魔法対抗試合と盛りだくさんだが、5巻はいじめと八つ当たりに終始し、6巻は学園ものと回想場面が中心で、最後の5章でいきなり物語が動き出しているような印象がある。そのバランスの悪さが意図的なものというより行きあたりばったりのように見える。4巻はさておき、5巻、6巻は単独で読んでも楽しめないだろう。物語としての完成度はむしろ3巻以前の方が高いのではないかと思う。
それでもなぜ読むかというと、最後まで見届けたいから。なぜ売れるのかを知りたいという気持ちもある。
たぶん、第7巻は原書で読むだろう。ここまでつき合ってきたから、最後をきちんと見届けたいから。どんなふうに収拾をつけるのか、しっかり見届けたい。
※ハリポタ離れが書いた感想ですので、ファンの方はそっと目をそらしてやってください。
ハリー・ポッター第6巻。第5巻があまりにストレスのかかる作品だったので、今回は原書で追いかける気になれないまま、娘のために買った訳書で読んだ。だが、ハリポタ離れを実感した結果となった。
5巻で「ファンタジーともヤングアダルトともつかない中途半端なものになってしまった」という感想を抱いたが、6巻は最終巻に向けてのつなぎかという感じがする。3分の2は学園ラブコメなので、このジャンルが好きな方なら入り込めるだろうけど、わたしにとっては相性の悪いジャンルであり、楽しめなかった。授業やクィディッチのネタが尽きたからラブコメかと、意地悪な見方をしてしまった。少しずつ謎が明かされるのはおもしろかったが、盛り上がりや見せ場に欠けるような気がする。
ロンやハーマイオニーの活躍がほとんどないのも物足りない。ロンはダメ男にしか見えない。突如スーパーヒロインと化したジニーにいいことろを全部持っていかれたみたいだ。ジニーも嫌いではないのだけど、これではハリーとともに戦ってきたロンとハーマイオニーの立場がない。
5巻に比べて読みやすかったが、上巻を読み終え下巻を読み始めたとき、ふと、これってファンタジー風学園小説ミステリ風味じゃないかと感じて力が抜けた。正直言ってこのまま続くと時間の無駄じゃないかとさえ思った。そう言いつつも「ホークラックス」の話題が出始めた第23章からおもしろくなり始め、第26章洞窟からは一気だった。あの人が亡くなってから葬儀に至る場面では泣いてしまったことを白状しておこう。
原書を読むことへの新たな扉を開いてくれたシリーズだけど、残念ながら現在は否定的な意見しか持てない。なぜ大事な人を次々死なせていくのかがわたしには納得できない、そうする必然性があるとは思えないのだ。物語を展開させていくために大事な人物を死なせていくというのは小説としては禁じ手ではないだろうか。読者を泣かせるための最も安易な方法だからだ。おまけにそれが販売戦略にも利用されているように思えていやな感じがする。乗せられている自分が愚かに思える。
4巻以降、作品としてのバランスの悪さが目につく。4巻はクィディッチ・ワールドカップ、3校魔法対抗試合と盛りだくさんだが、5巻はいじめと八つ当たりに終始し、6巻は学園ものと回想場面が中心で、最後の5章でいきなり物語が動き出しているような印象がある。そのバランスの悪さが意図的なものというより行きあたりばったりのように見える。4巻はさておき、5巻、6巻は単独で読んでも楽しめないだろう。物語としての完成度はむしろ3巻以前の方が高いのではないかと思う。
それでもなぜ読むかというと、最後まで見届けたいから。なぜ売れるのかを知りたいという気持ちもある。
たぶん、第7巻は原書で読むだろう。ここまでつき合ってきたから、最後をきちんと見届けたいから。どんなふうに収拾をつけるのか、しっかり見届けたい。
2006年05月26日
半純血
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を読了した娘がネタバレ話をしたがっているので、読んでいます。感想は後ほどと思っていますが、ひとつだけどうしても気になる点を挙げておきます。
「半純血」という言葉が使われていますが、これは訳者さんの造語なのでしょうか? 日本語では「純血」に対応する語は「純血でない」では? half-blood を苦労して訳されたのだろうと思いますが、日本語ではないような気がして、とてもひっかかります。
純血かそうでないかという区別の仕方自体すっきりしないものを感じますが、生まれの問題をテーマに取りあげているのだから、きちんと引き受けて欲しいと思うのです。
あちこち日本語でひっかかってしまうので、ほんというと、娘に読ませてよかったのかどうか、ちょっと疑問だったりします。
「半純血」という言葉が使われていますが、これは訳者さんの造語なのでしょうか? 日本語では「純血」に対応する語は「純血でない」では? half-blood を苦労して訳されたのだろうと思いますが、日本語ではないような気がして、とてもひっかかります。
純血かそうでないかという区別の仕方自体すっきりしないものを感じますが、生まれの問題をテーマに取りあげているのだから、きちんと引き受けて欲しいと思うのです。
あちこち日本語でひっかかってしまうので、ほんというと、娘に読ませてよかったのかどうか、ちょっと疑問だったりします。
2006年05月22日
2006年05月19日
『ダ・ヴィンチのひみつをさぐれ!』

『冒険ふしぎ美術館 ダ・ヴィンチのひみつをさぐれ!――ねらわれた宝と7つの暗号』(トーマス・ブレツィナ作/ローレンス・サーティン絵/朝日出版社)5月25日発売予定
『ダ・ヴィンチのひみつをさぐれ!』いよいよ発売!
ミニ・レビュー
越前敏弥さん座談会
映画を観るより、この本を読みたい。